風がある日でも小屋裏が暑いのはなぜ?
「今日は風があるから涼しい。」
外では心地よい風が吹いていても、2階や小屋裏は相変わらず暑い。
そんな経験はありませんか。
実は、外で風が吹いていることと、小屋裏が冷えることは必ずしも同じではありません。
そこには、小屋裏ならではの理由があります。
風は屋根を冷やしているわけではない
風が吹くと、人は汗が蒸発しやすくなり、涼しく感じます。
しかし、屋根は太陽から強い日射を受け続けています。
真夏には屋根表面が70〜80℃近くまで熱くなることもあり、その熱は風が吹いていても簡単にはなくなりません。
つまり、風がある日でも、屋根は大量の熱を受け続けているのです。
小屋裏まで風が届くとは限らない
屋外では風が吹いていても、小屋裏の中まで十分な風が流れているとは限りません。
小屋裏の換気は、
- 換気口の位置
- 換気口の大きさ
- 空気の流れる経路
- 建物の形状
などによって大きく左右されます。
外が強風でも、小屋裏では空気があまり動いていないこともあります。
木材が熱を持ち続けている
小屋裏で熱をためているのは、空気だけではありません。
昼間に温められた
- 野地板
- 梁
- 垂木
- 母屋
などの木材が熱を蓄えています。
風で空気が少し動いても、熱を持った木材はすぐには冷えません。
そのため、小屋裏全体の温度もゆっくりしか下がらないのです。
外気そのものが暑い日もある
真夏の午後は、風が吹いていても外気温が35℃近いことがあります。
このような日は、小屋裏換気をしても、取り込む空気自体が暑いため、大きく温度を下げることはできません。
換気は熱を逃がすために重要ですが、外気以上に冷やすことはできないのです。
「風がある=涼しい」とは限らない
人は風が当たることで涼しさを感じます。
しかし住宅は、人のように汗をかいて体温を下げることはできません。
家の暑さを左右するのは、
- 日射による熱の侵入
- 小屋裏に蓄積した熱
- 木材からの放熱
といった要素です。
そのため、風が吹いている日でも、小屋裏は十分に暑くなることがあります。
住環境ラボとしての整理
風がある日でも小屋裏が暑いのは、屋根が日射を受け続け、木材が熱を蓄え、小屋裏まで十分な風が流れないことがあるためです。
また、外気そのものが高温であれば、換気だけで大きく温度を下げることはできません。
小屋裏の暑さを考えるときは、「風が吹いているか」だけではなく、屋根に入る熱と、その熱が家の中でどう動いているかを見ることが大切なのです。