秋晴れの日こそ、家の湿気を逃がすチャンス?
夏の蒸し暑さが落ち着き、窓を開けると心地よい風が入ってくる秋。
実は秋晴れの日は、夏のあいだに住まいにたまった湿気を外へ逃がし、家の環境を整えるのに適した時期でもあります。
ポイントは、単に「湿度が低いから」だけではありません。
秋になると、空気に含まれる水蒸気量が減ってくる
天気予報でよく見る「湿度」は、相対湿度と呼ばれるものです。
同じ湿度60%でも、気温30℃の空気と20℃の空気では、実際に含まれている水蒸気量は同じではありません。
一般に気温が下がってくる秋は、夏に比べて外気に含まれる水蒸気量も少なくなっていきます。
特にカラッと晴れた日は、住まいに残った湿気を外へ放出しやすい条件が整いやすくなります。
夏の湿気は、見えない場所に残りやすい
室内が涼しくなったからといって、住まい全体から夏の湿気がなくなったわけではありません。
床下や押入れ、クローゼット、家具の裏側など、空気が動きにくい場所には湿気が残っていることがあります。
また、木材などの建材は周囲の湿度に応じて水分を吸収したり放出したりしています。
だからこそ、秋は「夏の湿気を冬まで持ち越さない」という視点で住まいを整えておきたい季節です。
秋晴れの日は「空気を動かす」
湿気対策というと、除湿することばかり考えがちですが、もうひとつ大切なのが空気を動かすことです。
秋晴れの日には窓を開けるだけでなく、押入れやクローゼットの扉を開けたり、家具と壁の間に空気を通したりしてみましょう。
普段閉じている場所にも空気の流れをつくることで、湿気が一か所に滞留しにくくなります。
ただし、秋でも雨の日や湿度の高い日はあります。
「秋だからいつでも乾燥している」と考えるのではなく、その日の天候や外気の状態を見ながら換気することが大切です。
床下も、秋に整えておきたい場所
そして、忘れたくないのが床下です。
床下は日射が届かず、構造によっては空気が動きにくいため、夏の湿気の影響が残りやすい場所のひとつです。
床下換気は、単に湿度の低い日に床下を乾かすためのものではありません。
継続的に空気を動かし、湿気の滞留を抑えながら、年間を通して床下環境を整えていく。
これが床下換気の基本的な考え方です。
その中でも、夏に比べて外気の水蒸気量が少なくなっていく秋は、床下に残った湿気を減らしていくうえで条件の良い季節といえます。
秋は、住まいを冬へ切り替える季節
これから気温がさらに下がれば、住まいは冬特有の温度差や結露を意識する季節へ入っていきます。
だからこそ、その前の秋に一度、家の中を見渡してみる。
押入れやクローゼットに湿気がこもっていないか。
家具の裏側に空気が通っているか。
床下など、普段見えない場所の環境はどうなっているか。
秋は、夏の住環境をリセットしながら冬への準備を始める、ちょうどよいタイミングです。
まとめ
秋晴れの日は、住まいの湿気を整えるチャンスです。
夏に比べて外気に含まれる水蒸気量が減ってくるこの季節は、住まいに残った湿気を外へ放出しやすくなります。
大切なのは、ただ「乾かす」のではなく、空気を動かし、湿気を一か所に滞留させないこと。
窓を開ける。収納を開ける。そして、見えない床下にも空気の流れをつくる。
気持ちのよい秋晴れの日。
人だけでなく、住まいにも新しい空気を通してみてはいかがでしょうか。