小屋裏の暑さは、秋まで残ることがあるのか
9月になり、朝晩は少しずつ涼しくなってきます。
それでも晴れた日の午後、2階へ上がると、
「まだ暑い」
「外は涼しくなったのに、家の中に熱が残っている」
と感じることがあります。
その原因のひとつとして考えたいのが、屋根と小屋裏に残る熱です。
秋になれば、小屋裏もすぐに涼しくなるのでしょうか。
秋でも屋根は日射を受け続ける
気温が下がっても、晴れた日には屋根へ日射が当たります。
屋根材が日射を受けて温まり、その熱が野地板などを通じて小屋裏へ伝わります。
そのため、外気温が真夏ほど高くなくても、晴天時には小屋裏が外気温を大きく上回ることがあります。
特に日射を受ける時間が長い屋根では、午後にかけて小屋裏の温度が上昇しやすくなります。
つまり、
「秋になった=屋根から入る熱がなくなった」
というわけではありません。
問題は「昼間の熱」だけではない
小屋裏の暑さを考えるとき、もうひとつ重要なのが夜にどれだけ熱を逃がせるかです。
昼間に温められた屋根や野地板、構造材などには熱が蓄えられます。
夕方になって外気温が下がれば、それらも少しずつ熱を放出していきます。
しかし、熱が十分に抜けないまま翌朝を迎えると、前日の熱をある程度残した状態で、再び日射を受けることになります。
家は毎日リセットされるわけではない
家の温度は、日付が変わったからといってゼロから始まるわけではありません。
昼間に熱を受ける
↓
夜に熱を放出する
↓
翌日、再び熱を受ける
というサイクルを繰り返しています。
夜のうちに十分に放熱できれば、翌日は比較的低い温度から始められます。
反対に、夜になっても小屋裏に熱が残っていれば、翌日の暑さへつながります。
晴天が何日も続いたときに、
「秋なのに、家の中がなかなか涼しくならない」
と感じる背景には、このような熱の持ち越しが関係している場合があります。
2階の暑さにも影響する
小屋裏に熱が残っていると、その下にある2階の室内環境にも影響します。
天井には断熱材がありますが、断熱材は熱を完全に遮断するものではありません。
小屋裏側の温度が高い状態が長く続けば、天井を通じて室内側へ伝わる熱も無視できなくなります。
そのため、
「1階は涼しいのに2階だけ暑い」
「夕方から夜になっても2階が暑い」
という場合には、室温やエアコンだけでなく、その上にある小屋裏の温度にも目を向ける必要があります。
秋は小屋裏の状態を確認しやすい季節
真夏の小屋裏は非常に高温になることがあり、点検には注意が必要です。
一方、秋になれば外気温も下がり、小屋裏の状態を確認しやすくなります。
夏の暑さが気になった家では、
・小屋裏に熱がこもっていないか
・断熱材に大きな隙間やずれがないか
・換気口が塞がれていないか
・空気が動きにくい場所がないか
などを確認する機会にもなります。
住環境ラボとしての整理
秋になっても小屋裏が暑い理由は、単に「夏の熱がずっと残っている」からではありません。
秋でも晴れた日は屋根が日射を受け、新たな熱が小屋裏へ入ってきます。
そしてもうひとつ重要なのが、昼間に蓄えられた熱を夜のうちにどれだけ放出できるかです。
小屋裏の暑さを考えるときは、
「昼間にどれだけ熱が入るか」
「夜にどれだけ熱を逃がせるか」
この両方を見る必要があります。
秋になっても2階の暑さが気になるなら、エアコンの設定だけでなく、その上にある小屋裏で熱がどのように出入りしているのか。
そこに目を向けてみると、住まいの暑さの原因が見えてくるかもしれません。